和哉

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEの和哉のレビュー・感想・評価

3.5
相変わらずトム・クルーズのアクションにかける本気度は凄まじいですが、今作はコメディ要素を取り入れているのでジャッキー・チェン全盛期の映画を莫大な予算をかけて作り直したような雰囲気というか、大真面目に作ったら結果的にB級映画になってしまったような印象を感じてしまいトム・クルーズがやらなくてもいいのに感が強かったです。

あと、ちらほら見かける意見である「グレースがうざい」は自分も感じましたし、グレースの存在はただのストレス要因になっている気がします。
あれで見た目的に可愛げがあればほんの少しマシに感じるかもしれませんが、そういうタイプとは正反対のきつい系なので尚更にイライラします。
(パリスの雰囲気もB級映画に出てきそうな感じであまり好きではなかったですし、今作の女性陣の配役は個人的には微妙に感じました。)
というか・・・グレースの神業テクニックはあまりにも都合が良すぎてフィクションとは言え「ないわー」と萎えてしまいました。

トム・クルーズの衰えを知らぬアクションへの情熱と本気度が見たい、それだけあれば十分という人にはオススメしますが、あってないような物であるストーリーとグレースという邪魔そのものな存在が気になる人には「アクションには満足すると思いますが、それ以外には期待せずに見たほうがいいです」と言わざるを得ません。

こういったレビューになってしまった大きな原因として「トップガン マーヴェリック」がエンタメ作品としてあまりにも完璧すぎたというのがあると思います。
やっぱりトム・クルーズは凄い!と大満足した後でこの映画を見ると「何か違う感」があるのですよねぇ・・・。
和哉

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