Yuki2Invy

火星から来たデビルガールのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

火星から来たデビルガール(1954年製作の映画)
2.5
「ツッコミどころ」だけで構成されている様な映画です。しかし口惜しいコトに、ツッコミ役というのが一人も居ないのですね。そもそも、欧米界隈には「ツッコミ」という文化が無い、とも聞いたことがあります(他人の考えを強力に否定する文化が無い、とか、それ故にその為に使える適切な強度のワードが無い、とか)。

20分以上もダラダラとサスペンス風のお話をカマしておいて、デビルガール来襲以降はそこまでのお話は全てうっちゃられてしまう、とゆーのがまず第一のツッコミ・ポイントですが、そのガール様登場以降はそれこそツッコミたくなる箇所の雨アラレです。まずは「ガール」と言いつつ実際に来てるのはオバンですし(演じるパトリシア・ラファンは30半ば)、宇宙船の自己修復中と言いつつ用も無いのに宿屋と船を行ったり来たり、そして最初に来るなり来訪の目的(男漁り)はベラベラ喋っちゃうわ、持ってる武器やら何やらの手の内も全て御開帳した上で『プラン9・フロム・アウター・スペース』も真っ青なパープリン科学的解説を披露してくれたりして(ここについても、宿屋の連中とゆーのは妙に物分かりが好く、ただ神妙に聞いてるだけとゆーのが何とも歯痒いのです)。

これは私でなくとも多くの日本人が「ちょっと何言ってんのか分かんない」と言いたくなったのではないでしょーか。とゆーか普通に、サンド伊達かフット後藤を放り込むだけでシュールロングコントとしてそこそこ観れるものに成りそうな気もします(嘘)。もし実際にやる(リメイク)なら、いっそデビルガール役はエアコンぶんぶんお姉さんとかにしちゃったらどーでしょーかね(もっと年増の方が原作の世界観にはマッチするのでしょーが、ココは「ガール」感優先でいきましょう)。
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