ゴン吉

機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.1
OVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に新カットを加えた総集編の劇場版アニメ。

一年戦争終結から3年後の宇宙世紀0082年。
地球連邦軍のオーストラリアの基地で、ジオン軍残党のアナベル・ガトー少佐が連邦軍の開発した核弾頭搭載の新型ガンダム2号機を強奪。
連邦軍の若き士官コウ・ウラキ少尉は、新型ガンダム1号機で、奪われた2号機を追跡するが、取り逃してしまう。
ガンダム1号機は新型強襲揚陸艦アルビオンとともに奪われた2号機を追って宇宙に飛び立つが、ジオン軍の残党デラーズ・フリートが連邦軍を攻撃してくる。
宇宙歴0083年11月13日、ジオン軍の残党vs.連邦軍、そしてアナベル・ガトー少佐vs.コウ・ウラキ少尉により、”コロニー落とし”をめぐる戦いの火ぶたが切って落とされる....  

勿論、見どころはガンダムを中心とした戦闘シーンです!
また兵士と彼らを支える女性の愛の交差も描かれています。
一方で、南極条約に違反して核装備を続けたり、数に任せて友軍兵士の巻き添えも厭わないなりふり構わない戦闘を行う地球連邦軍。
それに対して高い志と義をもって戦いを挑むジオンの残党軍。
傲慢で兵士を含む人命を軽んじる体制に疑問を投げかけた作品です。
ひとつの反体制勢力を潰しても、高慢な政治を続ける限り、新しい反体制勢力が誕生していく。
今日世界各地で起きているテロをメタファーにしたような内容で見ごたえありました。
強いメッセージを感じ取れる作品です。
「我々の真実の戦いを後の夜に伝えるために!」
「俺は何処へ 何処へ 帰る?」 

BS12にて鑑賞(日曜アニメ劇場)
ゴン吉

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