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スピードのswansongのレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
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「この旅客機は高度5000フィートまで降下すると爆発する!」

ロッド・サーリングの脚本による「夜空の大空港」 ('66年 アメリカ )の舞台をロサンゼルスの高速道路に移し、 もはや絶滅危惧種となりつつあった 「乗りものパニック映画」を'90年代に甦らせた 「スピード」。

そう、 この映画は同じく「夜空の大空港」から派生した「新幹線大爆破」 ('75年 日本 )の弟分のような存在だと思うのであります。 ( 独断ですけど )

さて、 映画の中身について。

この作品でブレイクしたサンドラ姐さんのサバサバした爽やかさが素敵ですね♪

髪を短く刈りこんだ精悍なキアヌ兄貴と少々くたびれた面持ちのジェフ・ダニエルズのコンビネーションも良い感じ。

いっぽう敵役のデニス・ホッパーは、 「凶悪で執念深くてズル賢いけど気がちっちゃい」という独特の「小物感」を醸し出しておりますね。

「エレベーター!→ バス!→ 地下鉄!」と、 見せ場を詰め込めるだけ詰め込んでる欲張りなところは、 「ダイハード革命以降」という時代を感じさせます。

でも、 「一難去ってまた一難」が繰り返される気忙しい展開のなかで意外に心に残るのは、 もうサンドラ・ブロックを助けられないと観念したキアヌ隊員が咄嗟にとった「ある行動」でした。

往生際の悪い私など、 あの行いはなかなかできませ~ん。 (笑)
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