みんなが持っているステレオタイプの高倉健、吉永小百合のイメージをそのまんま役どころに当てはめたような作品でした。
二二六事件までの流れを背景にしているのもあるせいか、重く硬い雰囲気で進んでいきますが、なぜか軽いですね。
ストーリーに厚みがないので、淡々と演技しているだけにしか見えませんでした。
普通のメロドラマを主演二人の眼ぢからでなんとか形にしている。もっと他にやりようがあったと思いますが。この二人の共演など滅多にないので、もったいない感じです。
思うにこの二人、男女の違いはあれど似たようなキャラクターなので、お互い上手く引き立たせられなかったのではないかと思います。