hajime363

25時のhajime363のレビュー・感想・評価

25時(2002年製作の映画)
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ドラッグの売人であるモンティ(エドワード・ノートン)は刑期7年の刑務所行きが確定している。
本作はモンティが収監されるまでの最後の1日を描く。

撮られたのが2002年で“9.11”の影が色濃く残っています。(最初は全然分からなかったのですが、OPは追悼のライトらしいです)
すごくざっくりいうと、自分の人生を見つめ直す(過去と未来)ということに集約される印象。

冒頭、公園のベンチに腰かけるモンティに薬物常習者がヘロインを売ってくれとせがむシーン。
収監前なので、もちろん商売など出来る筈もなく、あしらうモンティに対し薬物常習者が言い放つ台詞「5年間も買ってやったのに、この仕打ちか。(この仕打ちを)忘れないからな」

収監を前に人生を振り返り、後悔の念に苛まれるモンティに対し、自分がしてきたこと(罪)が残酷なまでに生々しく目の前に突き付けられる。エグい。

また、身辺整理する過程で周囲の人間も“彼の悪事を見過ごしていたこと”について罪の意識に苛まれる。この辺り、社会派!って感じする笑

一方で、モンティの友人である高校教師の物語においては真面目に積み上げて来たものがちょっとした偶然の重なりで崩れること、も対比として描いていたのかなという印象です。

あとは、自己肯定感が無いと周りの人間が皆F○CK野郎に思えるってのは世の常ですな。
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