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オーシャンズ11のbluetokyoのレビュー・感想・評価

オーシャンズ11(2001年製作の映画)
3.4
2024年2月2日 13:40~ テレビ東京 吹替え
楽しい軽薄なノリのピカレスクロマンというところか。それぞれに異能を持つ11人が結集して、不可能と思われるミッション、この映画の場合では、ラスベガスのカジノの金庫破りである、を達成していく。異能といっても、なんか、やや差があり過ぎるように思えるが。
さらに、11人といっても、目立っているのは、オーシャン、ライアン、あと、マット・デイモンが演じていたコールドウェルぐらいか。これなら11人にした意味がない。あるとすれば、どうでもいい役柄でも、11人の中に混ざっていれば、とりあえず、主要なメンバーになれるという役得であろうか。

建物の見取り図は、まあ、入手可能ではあったとしても、金庫の正確な見取り図やら、セキュリティの細かい設定だの、簡単に入手はできないと思うけどな。

イエンを金庫内に忍び込ませるために、カネ以外の荷物(イエンが潜んでいる)を金庫に保管するようにしていくわけだが、結局、ダメとなったら、どうするつもりだったのだろう。
ベネディクトが責任者で、冷酷非道で、というのはともかくとして、隙がない切れ者、みたいな感じなわけだが、そういう人物だったら、金庫内にほかのものを預け入れるということは許可しないと思うけどな。

ミッションインポッシブルかなんかにも出てくるが、監視カメラの映像をハッキングするのって、簡単にできるもんなのかなあ。
さらに、金庫の外側まで忍び込むために、ラスベガスの街全体を停電にする。普通の企業でも、停電に備えて、予備電源、バッテリーか自家発電に自動で切り替わるようになっているんじゃないのかなあ。
そもそも、ラスベガスの街を停電させる装置というのもハードルが高過ぎのように思える。あったとして、入手できなかったらどうするのだろう。


たとえ、金庫内のカネを手にしたとしても、金庫内から脱出する方が難しらしい。そこで、ライアンがベネデシクトに直電話である。取引を持ち掛ける。金庫内のカネをすべて爆破するか、半分だけ持ち去り残り半分を爆破する、残り半分なら保険が適応されるらしい。残り半分だけ貰うように見せかけるのだ(ハックした監視カメラに偽の動画を映し出す。なんかこれもハードル高そう)。
保険云々はいいとしても、これって、ベネディクトが応じなかったら、あるいは、予定通りの応じ方をしなかったらどうするつもりなんだろう。

11人がまったりしていて、異能といっても、そこには、幅があるので、ひょっとしたら、11人の中に入れるんじゃないか妄想が見る人を楽しませるんだろうか。
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