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アーティストのnamのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.0
「フランスから古き良きハリウッドへのリスペクト映画」

2012年のオスカー作品賞を受賞。
ハ1920年後半〜1930年前半の無声映画からトーキー映画に移り変わる時期の俳優達の明暗を描いてます。
ちょうどこの時期を描いた作品としては「雨に唄えば」が有名ですが本作にもオマージュが随所にありました!

ちょうどチャップリン達が活躍したであろう時代で、この作品自体と無声映画として劇伴のみで、あとは役者の身振り手振りのみで演じられており、当時の無声映画の持つ空気感を見事に再現できてます!

ただこの古き良きハリウッドの時代を再現したのはアメリカ製作でなく、フランス製作という事で、タイトルの「アーティスト」の意味でもあるのですがセリフではなく、身体で表現する無声映画は、観賞側の想像力も必要とするまさに"アート"である!という想いが込められてるそうです。

無声映画であるは事を活かした演出など作品賞5部門受賞も納得のクオリティで、特に愛犬役のアギー君の演技は最高でした。
この演技の素晴らしさから当時SNSを中心として「アギーにオスカーをキャンペーン」というムーブが起きる程だったようです。

無声映画の入門としてもオススメな素敵な作品です。
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