キアヌが鬼よい。
テーマは依存。わかりやすい記号としてサムサック。
人は何かに依存しながらでなければ生きてゆけない。
17を過ぎてもなお、thumbをsuckする癖が抜けない青年は、依存対象を色んなものにすげ替えることによって社会的には恥ずかしいとされるこのクセを、半ば強制的に治される。
催眠術をかけ失敗、恋人関係に近い女の子とマリファナを常用し、ADHDと診断されたジャスティンは抗うつ剤を打つ事で解決の兆しを見せるが、結局心因性のものは、胡散臭い催眠術でも、西洋的な科学物質でも、変えることが出来ない。
「依存」とは相互に織りなって成立する現象であって、決して一つのみを部分的に摘出出来るものではない。
おそらくそれに気付いた頃に、ジャスティンはthumb suckを止めることができるかもしれない。