Cezan

夜明けのすべてのCezanのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.7
ミノンのcmからだんだん天然水スパークリングのcmに。
何かを抱えてるからこそ他人に優しくなれる、という前提がちょっと広告映像ぽくて咀嚼しきれず。。

とはいえこっちのパーフェクトデイズもあるんだなぁ〜。
衝撃のラストとかどんでん返しとか謎解きとかやり過ぎて、今や一周回って普通の日常を輝かせる映画がたくさん作られてるという。
日本映画にしては珍しく、貧困以外の弱さを主軸にした映画。

ただやっぱり人の弱さを描くときは、圧倒的に強いものとかどう考えてもひっくり返せない理不尽なシステム、人が登場しないと、メリハリがなくなってしまうなぁ。多分そのメリハリのなさがこの映画の良さだよさだろうけど。



映画冒頭に「発作」が来るので、淡々と進む物語の中でも常に不安がつきまとう、まるでヒッチコックの「鳥」みたいな作り方。

ラストはまさかの文学的な朗読で、これは少し「ザ・ホエール」を彷彿。

みんなナチュラル演技うま。
渋川さんあぶない。
グループカウンセリングのおばあさんだけが完全に演技やってた。
Cezan

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