「時雨の記」の原点 蔵原惟繕「愛と死の記録」
澤井信一郎の傑作「時雨の記」の原点と言っても差し支えない佳作だと思います。
ワタシの世代には蔵原惟義は「キタキツネ物語」や「南極物語」など大味なだけの大作監督という印象でしかないのですが日活時代にこそ蔵原の作家性を存分に堪能できるんだな、と覚醒しました。
告白するとあらすじだけ先に読んだときは「最後まで観れないだろうなあ」と思いましたが1時間40分という上映時間が想像以上に濃密でした。
やはり映画は自分の眼できちんと最後まで観なければわかりません。
広島平和式典を映画のシーンとして観たのは今回が初めてです。