ユースケ

パニッシャーのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

パニッシャー(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「これは復讐ではない!制裁だ!」
【パニッシャー】の実写映画化第二弾は、パニッシャーを世界一愛する男トーマス・ジェーンが念願叶って二代目パニッシャーを演じた一本。今度のパニッシャーの胸にはちゃんとドクロがあります。

みどころは、銃弾を食らっても動じないタフガイのやる事とは思えない、制裁という名のネチネチとした嫌がらせ。
宿敵ハワード・セイント(ジョン・トラボルタ)の嫉妬心を利用して嫁と親友を殺すように仕向け、制裁完了の直前に事実をバラしてガッカリさせ、トドメに上空から見ると炎がドクロになるように車に仕掛けた爆弾を爆破する丁寧な仕事っぷりは必見。嫁の車に違反切符を切らせるために一手間かけた駐禁工作には狂気を感じました。

更に、ガスバーナーで背中に焼きを入れるフリをして、アイスキャンディを押し当てて肉が溶ける感覚を演出し、ステーキを焼いて肉が焼ける匂いを演出するコントにしか見えない拷問シーンもたまりません。

他にも、シリアスとコメディのバランスが絶妙なマリアッチ風の殺し屋のハリー・ヘック(歌手のマーク・コリー)や筋肉モリモリマッチョマンの変態にしか見えない改造ロシア人のザ・ロシアン(プロレスラーのケビン・ナッシュ)とのコミカルな殺し合いも要チェック。
本作が遺作となったロイ・シャイダーや青くないレベッカ・ロミーンもお見逃しなく。

「シク・ヴィス・パケム・ペラ・ベラム(平和を望むなら戦争の準備をしておけ)」という事で、パニッシャーを続投したいトーマス・ジェーンの気持ちが込められたBOOTLEG UNIVERSEによるショートフィルム【DIRTY LAUNDRY】をYouTubeで鑑賞して次のパニッシャーに備えましょう。
https://youtu.be/bWpK0wsnitc