犯罪者を収容する精神病院がある孤島シャッターアイランド。そこで1人の女性囚人が突然姿を消す。彼女の行方を探すため連邦保安官のテディが捜査するが、次第にこの島の不審な部分が見え始めるミステリー映画。
DVDを300円で購入したので約10年ぶりに再鑑賞。結末自体は勿論知っていたので、それを踏まえた上での鑑賞でした。
オチを知ってる知らないでは見方がまた全然違いますね。初見時なら色々と神経を尖らせますが、2回目に見ると気楽に伏線探しが出来ます。
印象に残る場面や登場人物たちの何気ない台詞、その1つ1つに意味があってラストへと集約されていく流れは改めて見ると本当によく出来ています。
明るさもない暗くて不気味な雰囲気が全編包み込み、謎が深まっていくミステリー要素はやはりスコセッシの見せ方の巧さが際立っていましたね。彼と何度もタッグを組んだディカプリオも相性の良さを存分に発揮。
誰も信用出来ず、自分自身すらも何者か見失いそうな状況。1つの真実だけでなく他にも真相があるかもしれない解釈が出来るのもこの作品の面白味。
見れば見るほど発見があります。僕のように一度しか見ていない方ももう一度見るとまた面白いかもしれません。まだご覧になっていない方なら是非本作の謎解きを楽しんでください。