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暗黒街の弾痕のbluetokyoのレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
3.2
ずっと前、見たことはあるんだが、あんまし覚えていない。先行者利得ということで、90年ぐらい前の作品だが、いま見ても、見れないこともない感じ。それどころか、この映画のアンチ・ハッピーエンドはアメリカンニューシネマと同じである。ストーリーそのものは、時代劇にもしばしば出てくるようなベタなもので、この映画がもとになったのかもしれないとも思ってしまう。撮影は、ほとんどすべてスタジオ内でやったんだろうな。ごく一部、クルマが走っているシーンは屋外で、新鮮に見えてしまう。

簡単にあらすじ。
牢屋に入っているエディは、恋人のジョーンと弁護士のスティーヴンの尽力により仮釈ながら、牢屋から出ることができた。
もう、戻ってくんなよ。次、来たら無期懲役だからな、という声に見送られながらエディは、シャバの空気を満喫するのであった。

さっそく、ジョーンと結婚してハネムーンへ。ところが、泊まったホテルの主人、犯罪専門雑誌のファンで、エディのことを知り、ギャングをうちのホテルに泊めることはできん、と言って追い出した。

それでもめげないエディは、運送会社に就職。ローンでマイホームを購入するのであった。
ところが、運送会社の社長、急にエディをクビにする。ローンでマイホームを買ったばかりなんすよ、なんとかしてくれよ、と泣き付くエディ。
社長はにべもなく。前科もんはクビだ。それにお前は嫌いだし。

さらに、追い打ちをかけるように、毒ガスを使った銀行強盗が発生。犯人らは、現場に、わざとエディの帽子を置いて逃げ去ったのだ。

エディはジョーンの説得によって、警察に出頭。だが、死刑判決を受ける。

牢の中で犯罪仲間から銃を入手。脱獄に成功。家に帰ってジョーンと共に逃亡。

行く先々で強盗を犯しながらのジョーンとエディの逃避行。
ついに国境を越える。国境を越えれば、なんとかなるんだ、ジョーン、といっているうちに、銃弾が二人を襲い掛かりあえなく殺されるのであった。

脱獄のとき、実はエディは無実だと、電報が警察かどこかから届くが、そんなのワナだろ、信じないぞ、と、すっかり被害妄想に取りつかれたエディは、神父を射殺して脱獄するのだ。

ボニー&クライド、明日に向って撃て、なんかもそうかな。
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