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暗黒街の弾痕の一のレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
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格子越しのキスの甘美。たしかに「門は開かれ」た。が、その先も結局はどん詰まりなんである。この世界はすべて壁に囲まれ、門は開かれてなんかいない。塀の中で囚人たちと楽しそうに野球をする根明でいい奴そうな牧師の善意も、徹底的に疎外された前科者にとっては信じるに値しなかった。傑作~。
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