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シシリアの恋人
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『シシリアの恋人』に投稿された感想・評価

Cem
5.0
シシリア舞台の王道メロドラマ🇮🇹モリコーネの極上メロディによって素晴らしいラブストーリーとなっている♬.*゚

当時15歳オルネラ・ムーティのデビュー作。まだあどけなさが残りつつも大人びていて魅力的🧡
異様な婚約パーティーとその時かかるモリコーネが絶妙すぎる。ムーティ早く逃げろ!!と思ったし、こんなプライド高い強引な男ダメよ😱ただ心から謝罪をしてほしかっただけなのに、意地張って頑固でどうしようもなくて。こんなの切ない😭「臆病」を捨てて娘を守りきったパパがかっこいい
シチリア祭り(17)

モリコーネボックスから発掘。ダミアーノ・ダミアーニは先に『Il giorno della civetta (真昼のふくろう)』(1968)を見たかったんだけど、こちらが先になってしまった。

映画の背景にあるのは1965年、17歳のフランカ・ヴィオラ(1948 - )が誘拐され、強姦され、その上で結婚を申し出られたが、それを断ったという事件だ。当時、シチリアにあっては女性を拐かし、傷物にしておいて、結婚を迫るという「略奪婚」があたりまえだった。女性としては、結婚を拒むと「名誉を汚された女 disonorata」という社会的なスティグマを背負い、一生独身で生きるという苦難を背負わされるよりも、いっそ結婚してしまったほうがましだという事情があった。

しかも、当時の刑法の544条は、「前項および刑法530条によって示された犯罪について、犯行を犯した当事者が被害者と結婚する場合、この結婚んによって犯行はなかったことになり、その犯行に加担したものも放免される。したがって有罪が宣告されたいた場合も、その執行は取り消され、刑の効力は停止される」と記されていた。

こうしたシチリア的な風習を批判した映画に、ピエトロ・ジェルミの『誘惑されて捨てられて』(1964)があるが、この映画はフランカ・ヴィオラの事件が起きる前に公開されていている。まさに、フランカはジェルミが映画のタイトルとしてとりあげた「誘惑されて捨てられて」しまったにもかかわらず、名誉の回復のための結婚を拒み、彼女を略奪した男たちを有罪に持ち込んだというわけなのだ。

ジェルミの映画が、このシチリア的な風習をブラックコメディとして描いたのに対して、ダミアーニのほうは同じ「略奪婚」をテーマにしながらも、社会にはびこるマフィア的なメンタリティを描くことに重きが置かれ、喜劇ではなく社会告発の作品であると同時に、大人になろうとする少女のある種のイニシエーションを描くものでもある。

大人たちが怖がることを怖がりもせず、自らの思いを貫くといえば聞こえがよいが、彼女は自分の拒否が、特殊な社会においてどんな帰結を呼ぶのか、実感としてわかていない。わからないのだけど、何か突き動かされるように言葉を放ち、その言葉によって自らをしばってゆくような、そんな少女の依代となるのが、この映画でデビューした14歳のオルネッラ・ムーティ。

ムーティの瞳はエメラルド・グリーン。ノルマン人の面影を残すシチリアでそれほど珍しくもない。けれど、一方で抑圧的な風土に溶け込みながらも、そこでまだ毒されていない若さの、どこまでも純粋な恋心が、新しい時代に背中を押されながら、来るべき社会への扉を開く。そんな映画だ。

冒頭とラストシーンは、あの反マフィア活動によってファフィアに殺されたペッピーノ・インパスタートの故郷でもあるチニシの市庁舎から、海向かってまっすぐに伸びるウンベルト1世通り。そこに響き渡るスカッチャペンシエーリ(口琴)の独特な響きに、モリコーネのリズムと旋律が重なってゆく。モリコーネの音楽が、この映画の第二の主役といってもよいのかもしれない。
あぁ
4.3
モリコーネやダミアーニの映画というより、オルネラ・ムーティの映画でした。納屋に火をつけた後の演技はデビュー作とは思えないレベルで気合い入ってました。

誘拐シーンやヴィート暗殺未遂のシーンなど、肝心なところで迫力に欠けるところがありましたが、気迫のあるフランチェスカが最後まで引っ張っていってくれた印象です。

少しの恥も忍んではいけないシシリアの張り詰めた空気感を詰め込んだ昼食シーンもなかなか良かったです。常に虚勢を張らななればならないからこそ破滅に追い込まれる恋が際立つ鍵となるシーンでした。