このレビューはネタバレを含みます
妻の殺人を疑う刑事の話。
序盤は妻を庇う為に、証拠を揉み消す主人公の姿が描かれます。
この「バレるか?バレないか?」的なサスペンスは韓国映画の得意とするところで、なかなか楽しめました。
中盤以降は、ピエロなる存在も加わって、ミステリー的な面白味も増すわけですけど、肝心の「妻が夫の殺害依頼をしていた」というオチは微妙だったかなと。
冒頭から妻が夫に好意を抱いていない事は明らかで、そこまで意外性は感じられず…。
このオチに持っていくなら、もっと妻を夫想いの人間としてミスリードする必要があったのではないでしょうか。
結局、誰が誰をどうやって殺したのか?とか、どうやってアクセサリーを入手したのか?とか、気になる部分を映像として見せてくれないのも、モヤモヤが残る部分。
結構、入り組んだ話なので、最後は回想シーンで事件の全容をじっくり見せて欲しかったです。
サスペンス&ミステリーな作品として、全体的には楽しめましたが、最後まで謎を勿体振るところが玉に瑕な作品でした。