KengoTerazono

パプリカのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
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すごい映画を観た。
人と向き合うことの難しさと恐怖、自分と向き合うことの難しさと恐怖が巧みに描かれていると思う。いつも何かに侵されている漠然とした怖さは、ネット社会真っ只中の私たちにとって、より身近なものになっている。この不安からどう逃げるかが問題だ。夢を逃げ道にするも今度はその夢に侵される。生きていくためには自分の身を文字通り削っていかないといけないのかな。
それで自分のことを少しだけわかるなら、現実として我が身の糧となるのなら、プラマイゼロといったところなのではないだろうか。だがそれで、他人を侵食しようとするのなら、夢に、自分自身に囚われて、袋小路に入り込んでしまうだろう。
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