1966年製作公開。原作木下恵介。脚色山田太一。監督恩地日出夫。
何十年か振りに内藤洋子を観る。声も顔の造りも美保純を想起させる。はて、こんな感じだったっけ。
主演は新珠三千代となっているのだが、なんだか余計な世話ばかり焼く厄介なおばさんにしか見えない。よくぞこの役を引き受けたと思うところです。まるでやることなすことすべて裏目に出てしまうシェイクスピア「ロミオとジュリエット」のロレンス神父の役回り。
気風のいい養父役の加東大介と本作で唯一人のこころのわかる養母役の賀原夏子の夫婦が清涼剤。このふたりがいなかったら苦しくて観てはいられない。
それにしてもよく紅茶を飲む作品です。どこかの商社とタイアップしているんだろうか。
シネマヴェーラ渋谷 日本の映画音楽家Ⅰ 武満徹 にて