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裸のランチのKAZUのレビュー・感想・評価

裸のランチ(1991年製作の映画)
3.4
ウィリアム・S・バロウズ原作、デヴィッドグローネンバーグ監督作品。

バロウズがアシッドキメて、トリップしまくった同名小説の映像化。唯一無二の変態監督、クローネンバーグだからこそ可能にした映像ではあるが、やはり理解不能。映画史に残るド変態映画として名高い、「ビデオドローム」。サディスティックな拷問と洗脳、TVとSEXというもはや狂気の沙汰。今作は昆虫とタイプライター、幻想に取り憑かれた男の話です。もはや、監督本人ですら理解不能である。

バロウズの切り継ぎしたような、文法的手法や、シュールリアリズムの様な抽象的な世界、五感に訴えるような感覚的な構造は、クローネンバーグの様な非リアリズムな世界観を持つ監督と相性が良いのだ。

余韻は最悪だが、試してみるのも悪くはないですよ、フォロワーさん!
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