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マイティ・ハート/愛と絆のmhのネタバレレビュー・内容・結末

マイティ・ハート/愛と絆(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

誘拐事件に巻き込まれたジャーナリストが周囲の協力を得て解決に向かう実話をもとにしたソーシャルサスペンス。
アルカイダとかビンラディンの名前がよく聞かれていた頃――911以後の世界情勢で、
・パキスタンの活動家とイスラム教過激派がつながっていること。
・つまりイスラム過激派にとってパキスタンと敵対するインドは、イスラエルと同じく敵であること。
このあたりがすぐにはわからんかったんだけど、話はハイテンポで進むので細かいところは保留にしてても楽しめる。
そっか、パキスタンの正式な国名はパキスタン・イスラム共和国なのか。
事件解決に協力してくれるのが極めて有能なひとたち。
人権を無視した取り調べをする現地警察すら頼もしい。マスコミなどおじゃま虫はいてもストレスになる前に、優秀なスタッフがシャットアウトしてくれる。
誘拐事件をこんなふうに描いたのってなかなかないので余計目が離せない。
しかしこれは伏線にもなっていて、そんなひとたちが力を尽くしたのに最悪な結果を迎えるという流れ。
子どもが生まれて希望あるラストを迎えるんだけど、パキスタンの地方裁判所は2020年4月2日に死刑判決を覆して犯人を無罪にしてしまう。これにアメリカが怒って、パキスタン政府が焦って、完全釈放には至ってない。いま現在も争っているとのこと。
戦場ジャーナリストや戦場カメラマンが活躍する映画のアナザー・エンディングとしての見方もできて収穫の多い試聴だった。
面白かった。
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