つるみん

マイティ・ハート/愛と絆のつるみんのレビュー・感想・評価

マイティ・ハート/愛と絆(2007年製作の映画)
3.6
パキスタンで誘拐、そして殺害されたされたジャーナリストの妻マリエンヌの手記を基に映画化した作品。

題名にもあるように〝マイティハート〟力強い心という意味。異国の地で自分の夫が拉致されたとしても慌てず冷静に〝帰ってくる〟事を信じ続けた妻の姿に心を打たれる。
わずか14年前の事件。僕はこの事件について全く知りませんでした。ひょっとしたら記憶にある方も多いかもしれません。

これだけの残酷な事件なので終始静かに進んでいく。しかしそんな静寂を破るシーンがある。それは妻の〝叫び〟だ。妊娠している彼女にはあまりにも重すぎる冷たすぎる現実。それでも立ち向かう彼女。アンジーの演技力の凄さに言葉が出ない。思わず涙が流れました。

昔パキスタンに住んでいた友達から話を聞くと普通に銃声は聞こえるそうですね。また本作品にも関わってくるイスラム教徒が非常に多い国でもあります。信仰は強く一部の過激派は固く結ばれています。まるで蜘蛛の巣のように何処にでも張り巡らされ捕まったら逃げられない。そのようなものです。
パキスタンといえば先日映画にもなったマララさんが有名ですよね。彼女は僕と同い年でノーベル平和賞も受賞し非常に勇気をもらいました。イスラム過激派問題は解決し難いものです。しかしマララさんのノーベル平和賞は過激派に勝利したと言ってもいいでしょう。
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