タカシサトウ

ハリー・ポッターと謎のプリンスのタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 それなりに面白かった。

 ラストのダンブルドア(マイケル・ガンボン.先日逝去)の衝撃的な、また、半純血のプリンスは誰か、というサスペンス的な展開にも関わらず、デイビッド・イエーツ監督はラブコメにしようと思ったとか。

 ロン(ルパート・グリント)が、薬や、言い寄られてのメロメロになったりする情けなさ、とか、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)と、ジニー(ボニー・ライト)の距離が埋まっていくエピソードとか。また、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)が、気持ちをロンに分かって貰えず、孤独に苛まれる所がかなりいいが、シリアスの中に青年たちの恋愛模様をよくよく織り込ませてあるな、という気がした。

 できれば、ハリーとハーマイオニーのロマンスが見たかったけれども。

 また、このシリーズのハリーに次ぐ最大の人物であるセブルス・スネイプ(アラン・リックマン)の過去と、ダンブルドアとの関係が少しだけ明らかになるのも魅力といえば魅力だろう。

 ダニエル・ラドクリフは、重圧でアル中寸前だったようだし、エマ・ワトソンは、学業との両立などで降板しようか悩んでいて、やっぱり出るとなって何とか出たようで、よく持ちこたえたと思う(2023.9.30)。