松岡茉優

栄光への反逆の松岡茉優のレビュー・感想・評価

栄光への反逆(1970年製作の映画)
4.1
中平康が完全に金のために撮ったような映画かつ一生ソフト化されないような作品(内容)ではあったが、なんやかんや面白かった。巨大な石像の首を落とすタイトルバック(マジで意味不明)から始まる黒沢年雄の北海道放浪記。出てくる人みんな北海道の山奥での生活に馴染んでておもろかったが、中でもニシン漁に取り憑かれた老人が最高。終盤のヤケクソとも言えるくらいの怒涛の展開はめちゃくちゃドライで意表を突かれた。股を刺されて中途半端に出血し気絶する松原千恵子。謎の最後のムード歌謡で爆笑。かつての中平康らしい演出は殆どないに等しい上に、アクションもなんやかんや中途半端。北の国からよりも11年も早く、北海道生活に馴染んでいる田中邦衛に+0.2。
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