松岡茉優

恋にめざめる頃の松岡茉優のレビュー・感想・評価

恋にめざめる頃(1969年製作の映画)
3.8
成瀬巳喜男『妻よ薔薇のやうに』のリメイク。成瀬の作品は未見だが、こちらは究極のファザコン映画。身勝手な理由で母親を捨てた父親のことが忘れられない酒井和歌子が、父親の暮らす場所へと訪れる。案内してくれた子供がまさかの父親の息子であり、更には幸せな家庭を持った父の姿があった。
酒井和歌子が東京で父親を見つけて駆け出すシーンはかなり良いし、終盤でも酒井和歌子は父親を走って追いかける。だが、その後の行動で酒井和歌子自身の気持ちの変化を描き分けており…って下手すぎる解説みたいな感想になってしまった。成瀬の元になった映画もぜひ観てみたいと思えるくらいには面白い。男たちが順番に合流するオープニングも素敵だった。
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