公開当時からずっとみたかったやつ。殺害描写はグロテスクではあるものの、殺しのパターンや場所がある程度決まっていて、形式化された作業ゲー感が否めないのが残念。それに脚本の構成上、復讐が始まるのが早過ぎて、途中から「これこいつら死んだらどうするんだ」感が段々強くなってくる。家を焼かれて家族を殺されたのなら、相手の家を焼き返す所から復讐を始めればいいのに。内藤監督らしく殺害描写よりもいじめの描写の方が心に刺さる。もっとここにも時間を割くべきだったとは思う。色々惜しいところはあるが、韓国映画を彷彿とさせる冬景色や赤い衣装が映える山田杏奈はとても良かった。大谷凛香さんの白い衣装は優勝。清水尋也が珍しくまともな奴を演じていると思いきや…笑。
