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斬るのamのレビュー・感想・評価

斬る(1962年製作の映画)
3.6
「国の為、お部屋様のお命 申し受けまする。」

\\\\ズギャァァ-------ン////

『 斬 る 』

この壮絶なオープニング…!!
襖から藤村志保の横顔がスッと現れる瞬間が美しい。この地味顔がまた良いんだよね。
背景を知った後で見返すと、斬首される前に微かに微笑む藤子の表情が切ない。

この冒頭シーンで期待値が上がりすぎてしまったせいか、要所要所は楽しめたものの全体的に尻すぼみ感が否めなかった。

構えだけで相手を怯ませ降参させてしまう「三絃の構え」は厨ニ心が擽られて良いんだけど、本人が「旅行中になんとなく思いついただけです☺️」って言っちゃうくらい何の裏話もなく、強さの秘訣が「なんとなく」だけで片付けられてしまうのが物足りなかった。
それよりも、冒頭の女同士の必死の攻防戦や身を呈して弟を守ろうとする姉の鬼気迫る表情の方が印象深い。
ただ、お姉さんの全裸を頑なに映さない不自然さは何だかなぁ。。
女優の都合なのか何なのか知らないけど、あの決死の行動の意味合い的に意地でも全身を見せるべきだと思うけど。


襖を開けても開けてもがらんどうの畳部屋が続いている屋敷を迷路のように撮る場面はクラクラするようなカメラワークが印象的だった。



河原の決闘でカメラが引いていくと斬られた相手が真っ二つにパカッとなるのはエエェェwwwwってなったし、
いよいよこれからクライマックスのラストバトルかな…?!と思ったらそのまま終わっちゃったからエエェ………(脱力)ってなった。
そして皆言ってるけど渚まゆみさんの棒読み具合………。
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