氷雨水葵

インデペンデンス・デイの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
3.7
2022年リライト135本目

月末恒例ポイント消費鑑賞

◆あらすじ
アメリカ独立記念日を控えた7月2日、突如謎の宇宙船が世界各地に飛来。主要都市は宇宙船の攻撃により破壊され、アメリカ・ホワイトハウスまでもが壊滅してしまう。

そんななか、空軍パイロットのスティーヴン(ウィル・スミス)は、自ら志願し宇宙人と交戦。一体のエイリアンを捕獲するが―――。

◆感想
なんだかむしゃくしゃしたので破壊神ローランド・エメリッヒ監督の本作を再鑑賞。

今思えば、アメリカ独立記念日(7月4日)がいろんな意味で独立記念日になっちゃって…エイリアンと人間の壮絶な戦いを描くエメリッヒさすがです。しかも、エイリアンが乗っている宇宙船はバリアに守られていて、どうやったら勝てるのかという絶望感を突き付けてくる脚本。主要都市は攻撃を受け、ホワイトハウスまでも破壊されてしまうという。26年前の作品とは思えないほど迫力があって、映像自体は粗さが残るものの、やっぱりこの時代の映像作品としては素晴らしい。SFXを駆使した圧倒的スケールで、臨場感たっぷりです!
正直、エイリアンの姿は見えなくて「謎の生物が攻撃してきた!」みたいな展開だと思っていたのですが、しっかりエイリアンの姿が見えて、人間も彼らに立ち向かっていくという。演出はザ・SFという感じですが、ディザスタームービーとして完成度高いと思います。

初見当時はウィル・スミスが主役だと知らなくて観たのですが、彼はこういうエイリアンと戦う系多いですね(笑)てっきりジェフ・ゴールドブラムとビル・プルマンが主役かと。にしても、ビル・プルマン演じるホイットモアが、大統領なのにパイロットとしての役目を果たすため、戦闘機に乗る姿はかっこいい。スピーチもよかったけれど、祖国を守る意志が伝わってきて素晴らしいキャラクターでした。しかも、20年後の続編『リサージェンス』にも登場して、そこでもなかなかの活躍を見せるという。

ウィル・スミス演じるスティーヴンのキャラクター性も面白くて、エイリアンを殴ったシーンは笑うしかない(笑)そこで殴る選択肢するのすごいな!エイリアンに対するリアクションが、なんとなく『メン・イン・ブラック』に似てますね。
個人的には、基地のロッカールームで、跪いた同僚がスティーヴンに指輪を渡すシーン好き(笑)ほかの同僚に勘違いされてるし、こういうシリアスな世界観にこういうクスッとできるシーンがあると安心します。

ジェフ・ゴールドブラム演じるデヴィッドと父親ジュリアスの掛け合いも面白くて、リズミカルで絶妙な会話にほっこり。有線放送の技師なのに墜落したボロ宇宙船に乗るのすごいな!?操縦してるスティーヴンとの距離感もよくて、アメリカ映画のこういうテンポ感のいい掛け合いがほんま面白くて好き。てか、デヴィッドの同僚の男性、声ガラガラすぎじゃない(笑)

こういうふうに世界が消滅していくのは観ていて楽しい。

宇宙船から出てきた小さい宇宙船と兵士たちが戦うシーンは、効果音やBGMのせいか『スターウォーズ』のよう。
今思えば、アマプラオリジナル『ムーンフォール』に似てる(?)まぁ監督が同じだから当然やけど、母艦の内部に入るシーンや、構造がどことなく月の内部に似てる気がします。カメラアングルとか演出とかも含めて、のちの『ムーンフォール』に影響しているのかな。次作リサージェンスのほうがもっと似てたけど。

家族愛と祖国愛が随所に感じられて、ぐっと引き込まれる作品だと思います。
氷雨水葵

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