ヒメ

トーク・トゥ・ハーのヒメのネタバレレビュー・内容・結末

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

共感してはいけないはなし。なのに

正気と狂気の境なんて、
よくわからないけど実はすぐそばに
あったりするのかも

形のない心を
つなぎとめたいと思うからこそ苦しみ
そしてどんどん狭い世界しか見えなくなって
ちょっと気づくと
ずいぶん遠いところまで
たどりついちゃって。

でもそれはまっすぐな愛だからこそ
だからこそそんな苦しみも
あるんじゃないかって

それを狂気の沙汰だと
切り捨てることがなんだかできない
心のどこかで羨ましくも哀しくも想う

愛することをやめれば苦しくない
さいしょから誰も愛さなければ
傷つくこともない

それでも人を愛するのはなぜでしょう
ままならぬは、人の心也ー
不可解で時に滑稽で だからこそ恋心は
心臓をつかまれるほどにうつくしい
ヒメ

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