ナチスドイツ占領下ポーランドにある刑務所で処刑されるのを待つチェコの少女の手記を膨らませたもの。
判決から99日後に処刑とのことで、どういう経緯で、捕まって死刑判決を受けたのかを振り返る。
回想はスデーデン割譲からスタート。
共産党員としてレジスタンス活動をしていて、家族からは心配されて、筋金入りの共産党員なので宗教は信じない。
決して密告せず、まわりの罪をすべて被り、最後まで音を上げなかったというすごい女性だったんだけど、共産国家時代のチョコの映画なので、共産党賛美も多分に入ってそう。
演じてる役者さんがものすごい美人で、実在したひとのほうがどうだったんだろうと変な興味も湧いた。
ユダヤ人迫害の影になってて目立たない、ナチスドイツによる共産党員への弾圧・虐殺という意味においても価値ある映画だと思う。
ドイツが攻め込まれている。もう少しでチェコは解放されるという状況で、99日が過ぎる。処刑が行われる金曜日ごとに命を永らえてきたが、どうなっちゃうんだろうという興味と緊迫感が高まりきったところでラスト。
チェコ独立の礎となった英雄のひとりとして描いていると見るべきなのかな？
「英国王給仕人に乾杯！」と同じ時代設定で、対象的な鬱ムービーなのも良かったです。
面白かった！

主演は『マルケータ・ラザロヴァー』の人。無神論者なので神父と面会しない、仲間から渡された本の中に銃が隠してあるのを見て歓喜する、監獄で同僚と歌を歌ったりする楽しげなシーンもある。兵隊の人形に色を塗る仕事、のお陰で手紙が書けた、お陰でこんな映画が存在する訳だが、作品は非構成的すぎてイマイチ。『闇のバイブル・聖処女の詩』の監督。題材は違うが、多分若い女優さんを撮りたいだけなんだろうな〜と思ったりした。

戦争突入直前のチェコスロヴァキア。レジスタンス活動に身を投じ、22歳で処刑されるまでを描いた。
梅田東映ホールにて