ちろる

長い散歩のちろるのレビュー・感想・評価

長い散歩(2006年製作の映画)
3.9
人生に後悔の念を持ちながら生きる老人と、少女の長い散歩。
彼らの歩む道のりも、天使の羽をつけた少女の映像は時にはっとさせられるほどの美しさと清らかさを見せてくれるが、二人の心に背負うものはあまりに重い。

いままで家族をも省みなかった老人にとっては、人生の罪滅ぼしのための最後の旅。
虐待におびえて、他人と話すことのできなかった少女は、生きることへの希望を見出す旅へ。

人間は人生で何回かは自分を見つめなおす旅をするという。

ただ、青い空を見るためだけの二人の長い散歩は、すべての人々のこころに、生き方の意味を問いかけてくれる。
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