このレビューはネタバレを含みます
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1948年1月16日はアメリカ合州国の映画監督
ジョン・カーペンター監督の誕生日です🎂
代表作「遊星からの物体X」を鑑賞しました
1951年の「遊星よりの物体X」に続くジョン・W・キャンベルの短編小説「影が行く」の二度目に映画化された作品です
約10万年前、宇宙から飛来した円盤が地球に引き寄せられ、大気圏で炎に包まれながら南極へと落下しました…
1982年の南極大陸、冬の雪原を一頭のハスキー犬が走り、それを追うヘリコプターが現れます
犬を執拗に追いかけ、銃撃するヘリコプター
やがて、犬はアメリカ観測隊第4基地に逃げ込み隊員によって助けられます
ヘリコプターは手違いで爆発し、降りてきたノルウェーの隊員も制止を振り切り発砲したためアメリカ隊の隊長ギャリー(ドナルド・モファット)によって正当防衛として射殺されます
ノルウェー観測基地で何があったのか真相を究明するためマクレディ隊員(カート・ラッセル)は調査に向かいます…
南極に現れた地球外生命体と戦う隊員たちの姿を描いたSFホラーです
10万年前にやって来た地球外生命体、物体Xによって体が同化されそっくりそのままの姿で擬態されてしまう…
姿がそのままみわけがつかない所が怖いところです
南極という閉塞感を感じる場所が、心理的に怖さを増幅させ、未知のものに殺されてしまうという恐怖を煽ります
隣は人間か何者かと疑心暗鬼になり、仲間が信じられない恐怖と絶望感は、隊員と共に緊張感を味わいます
まさに、リアル人狼ゲームのようです
次第に正体を現し始める物体Xは、10万年前から生存し、生き物に同化することで生きながらえるまるで目に見えるウィルスのようです
ウィルスに感染し、化け物に変わってしまう
そう考えると怖くなってきました
始めのワンちゃんが同化された姿や人間がどろどろになってくっついている姿、様々に同化された姿形もグロテスクで怪物の造形の凄さを感じ、気持ち悪さを特殊メイクで存分に引き出していました
この物体Xと戦う隊員のカート・ラッセルも主人公なのに化け物では?と疑ってしまうところも面白く、そういう意味では楽しめる作品です
謎のまま迎えるストーリーも面白い今作品
恐怖と緊張感が漂うジョン・カーペンター監督の作り出すSFホラーの傑作です
ワンちゃんの演技にも注目です🐕