クリーム

学校の怪談2のクリームのレビュー・感想・評価

学校の怪談2(1996年製作の映画)
3.7
最初の作品より、私はこっちの方が面白かったです。岸田今日子がズルい。この方無しには、ありえない映画です。前作より、笑えるポイントも満載でした。
毎年4月4日4時44分に怪異が起こるという怪談を持つ田舎の小学校で巻き起こるオバケ騒動を描いています。


ネタバレ↓



もう冒頭の天井に出る血文字が、「ブス」って…。「死ね」じゃないんだぁ。はい、今回もコメディ感満載だと確信しました。
犬の顔が喜多郎だとか、壁全面に悪ガキつかさの顔が無数に並んだりする。兵隊が逆さまで行進して行く姿はちょっと怖かった。が、しかし、全ては岸田今日子様が持って行きます。存在自体が恐い。「返して~、私の時計」は怖かった。けど、あの長い首に笑ってしまう。
ただ、今作は、ストーリーが良いです。一緒に逃げていたハルヱは、つかさのばあちゃんだった。で、一緒にいたヨシオは、じいちゃんだった。体育館でダンスしてた老夫婦は彼等でした。じいちゃんは戦争で亡くなっていて、ばあちゃんは晩年はボケてしまっていた。でも2人は今でも体育館でダンスしていた(ホントはヨシオはもっと若い姿なハズだけど)。最後に撮られた写真の中の2人が年老いた姿になるのもなんか良かったです。
お化けから逃げる子供達の冒険を通して、友情や家族愛にも触れ、楽しい作品になっていて、私は2の方が面白かったです。まあ、岸田今日子さんには敵いませんね。さすが大女優さん。お見事でした。
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