ペイン

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇のペインのレビュー・感想・評価

5.0
背筋が凍る傑作。

“フランスのヒッチコック” の異名を持つクロード・シャルブル監督作初鑑賞。

ポン・ジュノ監督が『パラサイト~』を作る際に影響を受けた作品として『下女』と共に挙げていたのも納得の家族乗っ取りモノ、下克上モノでした。 


ミヒャエル・ハネケ『ピアニスト』や、ポール・ヴァーホーヴェン『ELLE エル』など一筋縄ではいかない取り扱い注意な役柄をわんさか演じているイザベル・ユペール出演映画とあり、今回もただでは済まないと思ってましたが、まんまと喰らいました。本当に毒っ気が凄い。


主演のサンドリーヌ・ポネールとイザベル・ユペールの百合っぷりは、ジャック・リヴェットの『セリーヌとジュリーは舟でゆく』のあの二人を少し彷彿。


終盤の主人公二人の無邪気なまでの暴走っぷりの果てのあのオチ…こんなに戦慄したオチは久々。
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