浅野公喜

世界侵略:ロサンゼルス決戦の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.4
ロサンゼルスが地球外生命体に侵略されるSFパニックアクション。R&Bシンガーのニーヨもなぜか出演。

序盤からメインキャラとなる海兵隊達の個性や特徴をまんべんなく描き、あまりチープに見せない「トランスフォーマー」シリーズ系のCG、ロボットにも見えるちょっと個性的なエイリアンのビジュアル、明らかに「異質なもの」と認識出来る彼らが発する音とクオリティは想像以上。

しかしながらどこか物足りなさを感じるのはエイリアンが意外と弱くて脅威的な存在として描かれていない(=人間側が強い)、引退間近の軍人が災難を通じて戦う&部下達を守るという意識にはっきりと目覚める描写やハリウッドやビバリーヒルズ、ドジャースタジアムといったロサンゼルスの分かりやすい場所が豪快に破壊されたり、群衆が逃げまとったり苦しんだりする平和な日常が崩壊する様が案外描かれてないからでしょうか。海兵隊達に焦点を当てた作風は潔いとも言えますが、「インデペンデンス・デイ」的イメージを想像していた故にスケールが少し小さく感じたのも事実です。
浅野公喜

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