<概説>
冴えない仕立て屋の男はとある舞台女優にベタ惚れ。何十回と彼女の舞台を鑑賞しては、お近付きになるチャンスを夢見ていた。そんな彼はある日神の気まぐれから、彼女と電撃結婚をすることとなりーー
<感想>
バスター・キートン映画としての評価は置いておいて。
サイレントコメディとしては良作ではないでしょうか。
たしかに挨拶合戦やすれ違い劇はコテコテのネタですけれど、コテコテにしたって面白いものは面白い。
柵は壊れる!
天幕は落ちる!
何度も瓶で殴る!
こんな面白い仕草をキレキレでされたなら、爆笑はしなくとも「ああ見てよかった」とほっこり。
いっそ個人的にキートンやチャップリンに求めているのはスタント芸よりも、こうした安心安定の笑いだったり。
この安心志向を与えてくれるのは、なんだか金曜ロードショーの定番品目のようでもあります。
つまり名作ってことですね。