改名した三島こねこ

キートンの結婚狂の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

キートンの結婚狂(1929年製作の映画)
3.6
<概説>

冴えない仕立て屋の男はとある舞台女優にベタ惚れ。何十回と彼女の舞台を鑑賞しては、お近付きになるチャンスを夢見ていた。そんな彼はある日神の気まぐれから、彼女と電撃結婚をすることとなりーー

<感想>

バスター・キートン映画としての評価は置いておいて。

サイレントコメディとしては良作ではないでしょうか。

たしかに挨拶合戦やすれ違い劇はコテコテのネタですけれど、コテコテにしたって面白いものは面白い。

柵は壊れる!
天幕は落ちる!
何度も瓶で殴る!

こんな面白い仕草をキレキレでされたなら、爆笑はしなくとも「ああ見てよかった」とほっこり。

いっそ個人的にキートンやチャップリンに求めているのはスタント芸よりも、こうした安心安定の笑いだったり。

この安心志向を与えてくれるのは、なんだか金曜ロードショーの定番品目のようでもあります。

つまり名作ってことですね。