改名した三島こねこ

花束みたいな恋をしたの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.7
【簡単なあらすじ】
どこにでもいそうな平々凡々なカップル。
二人の恋愛の出会いから結末までを、丁寧なリズムで繊細に描いたラブストーリー。
***
私の最初の恋愛映画は『セカチュー』でした。

その当時から比べると日本的ラブロマンスの規模は年々縮小して等身大なものに────なんてなっておりません。ええ。相変わらず起承転結ハッキリしてるものが恋愛映画メインストリート。

だから私は恋愛映画苦手なんですが、

この映画はいいですね。知人にオススメされた時露骨に顔を顰めるなんて真似してしまったんですが、昨日遅ればせながら謝罪しました。恋愛の情緒をしっかり描ききっている。

というかこの作品の結末がいいです。

ドンと結末をお出しして大団円!

なんてわかりやすい顛末じゃあなくて、劇場の帰りをひとりひとりが一歩ずつ踏みしめながら帰っていける余韻。ボタン式信号を見かけたらついついしばらく放置して物思いに耽りそう。いや耽りたい。

生憎恋愛映画が好きな子と恋愛したことがないので、今のところそんな機会はないのですけれどが。

「好きな恋愛映画は?」

と聞かれたらまずはこれを答えておけ、と口にできるくらいには文句なしの出来だと思います。もちろんいい意味で。