停滞

白い花びらの停滞のレビュー・感想・評価

白い花びら(1998年製作の映画)
3.8
シュメイッカがマルヤを誘惑するところの音楽がわかりやすく転調していてサイレントの雰囲気を支えている。ラストがいい。
田舎から街へ出るなんて話はいくらでもありそうだけど、夢がどうだでなく付いて行っちゃった〜的なパターンだと、都市化と地方の空洞化における個人的なレベルでの問題、家族との関係性を引き裂く、都市と地方の相克が前景化してくる。
しかしまぁ、監督としてはあの「ブレッソンか!」って言いたくなるラストの大胆省略を見るに、それが起こりつつあり常に悲劇の可能性を内包してるんだよと言ってるのかも〜。
こういう役にはやっぱりカティオウティネンだね〜。
停滞

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