マサミチ

男はつらいよ 寅次郎忘れな草のマサミチのレビュー・感想・評価

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あのリリーさん初登場の作品。

網走の場面での寅さんとの会話は出会ったばかりにも関わらず正にお互いが阿吽の呼吸で、どこか置かれた境遇が似た者同士の2人が自分たちを「泡(あぶく)のようなもの」と表すのが切なく寂しい。

「また会おうね」「日本のどこかでな」

とら屋を訪ねてきたリリーさんが庭に忘れな草を見つけてうっとり見つめる描写とかとにかく名場面が多い。

駅の食堂で旅に出る寅さんにさくらが寅さんの財布の中にピン札を何枚か入れてあげる場面には泣けてしまった。

色々な形の愛情がここにありますね。
マサミチ

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