太陽がいっぱいと同じルネ•クレマン監督の作品。一度は観ておきたかった作品をようやく鑑賞。
一言で言ってしまえば子供の目線から見た反戦映画なのですが、戦時下の少年と少女の歪んだ純愛を描いた作品でもありました。
禁じられた遊びとは様々な生き物のお墓を作ること。ミシェルはポーレットを喜ばせるために徐々に「遊び」がエスカレートしてしまう。そんな「遊び」が実は戦争のメタファーともなっているのかと。
しまいには生き物を殺して十字架を盗んできてお墓を作り始めてしまうのですから。つまり純粋な少年も理由さえあれば将来、戦争のような愚かな行為を始めてしまうかもしれないと。
うーん実に深い作品。
有名な物哀しいギターの音色(愛のロマンス)に胸を締め付けられつつ、ウクライナやガザで禁じられた遊びをせざるを得ない子供たちがいないことを願うばかりです。
「ミシェル!ミシェル!」