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2001年宇宙の旅のenniのネタバレレビュー・内容・結末

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

まずこれが半世紀前に製作されているという時点ですごいですよね。THE スペースエイジでミッドセンチュリーなインテリアは個人的にはかなりそそられる。特に序盤の機内で世間話をするシーンでは何もかもが美しかった。
当時の時代背景を考えると宇宙に対する熱量(今でこそ技術も進み、宇宙飛行士は世界に何人もいるのである程度の情報なら誰でもアクセスできるが)は、本当に未知の世界を知ることへの高揚感ですごかったでしょうね。今も未知っちゃ未知ですけど。
転結の展開はどれも目が離せず、また音楽も不安を煽る大きな要素を果たしていてかなり飲み込まれた。ゼログラヴィティでも感じたけど、自分の吐息以外何も聞こえない状況って窮地でしかない。水中でも自分の体内(口内?)の音しか聞こえないのに似ている。光線〜バキバキ発色の世界に入るシーンを映画館で観て、頭をバグらせてみたい気もする。あのめくるめく表情に私もなりたい。
最終的に生活を送ることになる世界観もとても好みで見ててだいぶそそられる。床が白く発光すると未来感を感じるのはここが起源なのかな?とか考えた。
最初から最後までこちらが考える余白があって面白かった。
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