kazu

2001年宇宙の旅のkazuのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
5.0
30年前、鑑賞中何度も睡魔に襲われ
「コンピューター(HAL)の反乱」
くらいのイメージだった作品を

衛星放送録画されていたので
寝落ちしないように再度鑑賞笑

オープニングから
真っ黒の画面の長いこと長いこと笑

速攻寝た!笑

その後も何度となく
苦痛レベルの真っ黒映像や
人がゆーーーっくり動く映像

これだけ観る気満々なのに
ことごとく睡魔に襲われ笑

寝て起きては巻き戻し
寝て起きては巻き戻しを
繰り返し、

ようやくちゃんと鑑賞出来た!笑


そして結論、メチャクチャ面白い!笑

寝落ち繰り返して
まったく説得力に欠けるかもだが、

これぞ映画、
この作品を映画と呼ぶなら

他の数多ある映画は
映画とは呼べない…
とまで思えてしまう
神々しい作品である。

映画あるあるで
当時は画期的だと思われた作品が
今観るとチープ、なんてことがあるが


1968年公開の今作は
今観ても、
いや、むしろ今のどの作品よりも
衝撃的で前衛的で問題作である。


CGもない時代に
こんなクオリティで宇宙を表現出来ていることが、今観ても不思議である。

決して簡単なお話ではない。

まるでキューブリックから
挑戦、挑発されているような
映像、演出の数々。

延々と映るHALの「目」を見て
我々は
「このコンピューターは一体何を考えいるのだろう」と
四方八方に想像を張り巡らす訳である。

とてつもない描写が多くても
情報と呼べるものは意外と
必要最低限しか盛り込まれていない。

そこから
我々はあることないこと
思い思いに、
無限の想像を重ねるわけで

これぞまさに
映画の映画たる所以である。


1968年に予言のごとく描かれたことが
2025年現在、
当たり前のようになっていることも
たくさんあり、

今じゃAI当たり前宇宙当たり前

なのに現在をもってしても

HALほどのコンピュータもなければ
木星にもたどり着けていない。

一体キューブリックという監督は
何十年先までを想像出来ていたのだろうかと…体が震えてくる。


俺のように寝落ちして
この作品の真髄にいまだ気付けていない
人たちに声を大にして言いたい。

巻き戻しでも
何日かけてもいいから

この映画をしっかりと
最初から最後まで

観て欲しい!笑
kazu

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