宇毘友鵶

2001年宇宙の旅の宇毘友鵶のレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.0
ツァラストラはかく語りきの宇宙的なイメージを見抜いたキューブリックってすげえよな。ゾロアスター教は火を尊ぶ。火は文明の象徴であり、人間を生かし、前進させる力の象徴。お猿さんが骨をぶん投げ、おっさんはハムスターの如くぐるぐる走り、AIは歌う。映画としての総体は語られることが少な過ぎてはっきり言って意味不明。でも意味不明で当たり前なんだよ。映画に意味なんて本来無い。そこにある映像が全て。それを解釈し、意味付けをする力が人間にあるだけで。
不気味で不思議で美しく、なによりも面白い。
観ていて飽きない。何故こうなる?が凄い。意外性たっぷりの展開なのに、逆説的にむしろ当然のように思えてくる。自分もそこに辿り着けるように思う。それだけの力がこの映画にはある。名作。
宇毘友鵶

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