さうすぽー

2001年宇宙の旅のさうすぽーのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.2
自己満足点 81点

ちょうど先月観まして、インターステラーのレビューにて本作について触れたので書くことにしました。

巨匠スタンリー・キューブリックの代表作。
かなり難解という評判は聞いてましたが、その通りだと思います。
はっきり言ってわけ解らないです。
自分が今まで観た映画の中でもトップクラスに難しいと思います。


とりあえず理解出来たのは、
冒頭の類人猿の時代に石盤"モノリス"が現れ、"人類"が道具を使うことを覚え、近未来の宇宙に突然話が飛び、月で石盤が現れた事をきっかけに木星探査に行くが、その過程で人工知能HAL9000が反乱を起こす、といった感じですかね。

この映画では、"モノリス"が人類進化の鍵となっているのが印象的で、生命を進化させるものとして、生命の哲学や宇宙の神秘、輪廻転生等が映画のラストで盛り込まれていた気がします。

とりあえず僕は、少なくともあと10回以上は観ないと全貌が理解出来なさそうです(^_^;)


ただ、それを踏まえても映像の美しさや完成度が非常に高い事は間違いないと思います。

冒頭の"人類の曙"の砂漠の映像や宇宙空間は圧倒されるほどに美しいし、宇宙船のデザインも独特なものでかなり好みです。

インターステラーでは、宇宙船を円盤状の宇宙ステーションにドッキングさせて宇宙飛行させてましたが、この2001年宇宙の旅でも前半等にドッキングの場面があり、そこから着想されたのかなと感心させられました。

改めて観ると、インターステラーは想像以上にこの映画に影響を受けてるんだと感じました。

また、宇宙船の無重力シーンはインセプションの第2階層の無重力シーンにも影響を与えてる気がします。

映像面においてはこの上なく素晴らしい気がしますが、HAL9000の下りに関しては問題ある気がします。

HAL9000は完璧なAIとして描かれてますが、実際に完璧にこなされてる部分が少ないため、完璧さがいまいちよく解らないです。
また、反乱を起こす場面もあっさり主人公に形成が逆転されてしまうし、少し物足りなかったです。

宇宙空間の無音を再現したのは素晴らしいですが、流石にスローテンポな上にこれだけ静かな映画だと流石にキツいです。
何度か眠くなってしまいました。


ただ、これだけの作品が50年前に作られたのは本当に信じられないし凄いと思います。
今のところ、凄く好きな映画になってるわけではありませんが、素晴らしい作品なのは間違いないので観て良かったです。

ただ、これだけ壮大で複雑な設定がありながら殆ど説明が無いのは流石に不親切にも思えます(笑)