このレビューはネタバレを含みます
改めて庵野秀明は自分にとって神なんだなぁと。そういうふうに育ってしまったというか。
愛を受けずに大きくなった少女が、最後には自分を愛してくれる人が構えるカメラに笑顔を向ける。百点満点の終わり方。なんでもエヴァに繋げんなとひどく怒られそうだけど、アスカが幸せになった気がして泣けました。
中盤のカントクとのフィルムを通してのやり取り、こっちが恥ずかしくなるくらい阿呆でしたね。あれってある意味おじさんだから撮れて、だからこそおじさんに刺さるんでしょうか。女性の視点からあのシークエンスについて感想を聞かせて欲しい。
やはり自分が映画に求めているのは救い。肯定感。成長。関係性の(再)構築。
呪いを解くような出逢い。あるいは呪いをお呪いに変えるような、なにか。
良シーンの嵐でしたし、クレジットには特撮研究所の面々もありましたし、最後の最後まで活きな作品でした。また観ます。
12/8 TOHOシネマズ六本木にて
初めてスクリーンで観ました。
宇部に行った際、式日ごっこをしたので各シーン、撮影場所が大体分かる。
スクリーンで観るとなかなか不気味な映画ですね。彼女の抱える恐怖がより身近に感じられました。
好きだってことと依存することって何が違うんでしょ。前は解っていた気でいたけれど、また判らなくなった。
この映画における「明日は私の誕生日」という言葉。誕生日という呪い。
カントクとの出会いでそれが解ける。誕生日が幸せのお呪いに変わる。
ラストシーンの笑顔を観るためにこの映画館を観たと言っても過言ではない。
彼女の誕生日、12/7なんですよね。今日はその次の日。敢えてずらしたのかしら。