歩く肉

孤独な声の歩く肉のレビュー・感想・評価

孤独な声(1978年製作の映画)
4.2
PTSDを患っているような男と、空腹を忘れるために眠る女。とても孤独そうなふたりなのに、女が「死ぬのは孤独な人間しかいない。あなたは死なない、わたしがいるから。」と軽々と言ってのけてしまうのになんだか言い知れない感動を覚えた。それに対して、ラストの男の「君との幸せにはもう慣れてきた」という言葉が呼応する。
卒制でありながら、作家性が既に強く突出していて、かつ全く感情を煽るような作りではないのにも関わらず、観終わったあとは、暖かくて切ない気持ちになった。
歩く肉

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