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ミッドウェイ海戦の教授のレビュー・感想・評価

ミッドウェイ海戦(1942年製作の映画)
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上映時間18分。監督はジョン・フォード。

ローランド・エメリッヒ監督「ミッドウェイ」にてノリノリで戦場を撮影しまくっていたジョン・フォードが撮影していた戦意高揚=プロパガンダ映画。

という以上のものは当然ながら内容としてはない。撮影できる範囲の中で撮られている面もあるのでなかなか実際の戦地の様子は伝わりづらい。
ただ先に挙げたエメリッヒ監督の映画を参照しながらであれば、当時の状況などを類推することができる。

何より特筆すべきは戦闘後にある。
日本の戦争映画、あるいはそれらを扱ったものによく出てくる戦闘後の兵士達への扱い。それは基本的に負けた兵士をくまなく救出はしない…という点。戦争末期になれば「玉砕」と称した集団自決にまで発展する。
そこに対して、アメリカ軍は何日も何日もかけて負傷兵を捜索し、救出している点が描かれる。

実際のところは様々なことが起こっていたようだが、戦争という「命を粗末にする」場において、それでも見捨てていく、ことが当たり前になるのはどうにもいただけない、と思ってしまうので、この救出に言及されている点は、とても考えさせられてしまう。
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