リリー

ディープエンド・オブ・オーシャンのリリーのレビュー・感想・評価

3.9
深く心に刺さるストーリーで、私にとっては忘れられない映画になりました。子供が行方不明になり半狂乱になる母親の苦しみが話の中心かと思いきや、もう1人の家族がより重要な役割を担うことが後半の後半にわかって意外でした。

中盤までは、絶望と喪失感で魂が抜けたようになる母親を見るのが辛くてやり切れなかったのですが、最後に明るい希望の光が急に差してほっとしました。

母親がベンを探して奔走する姿はもちろん心を打つのですが、長男ヴィンセントの少しひねくれて見えるけれど優しい行動が最終的には最も印象に残りました。彼も寂しくて苦しんでいたはずなのでその健気さに心を打たれました。
リリー

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