ユースケ

レッドブルのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

レッドブル(1988年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

マッチョとオッパイがいっぱいのサウナでタイガー戸口に焼けた石を握らせられたフンドシ姿のシュワちゃんが、タイガー戸口と他一名をサウナから大雪原にぶっ飛ばし、ボコボコにぶん殴り、外気浴を満喫するオープニングで掴みはOK。

元祖バディ・ムービー【48時間】のウォルター・ヒルが監督と脚本を担当した本作は、寡黙なソ連の刑事イワン・ダンコ(アーノルド・シュワルツェネッガー)とおしゃべりなアメリカの刑事アート・リジック(ジェームズ・ベルーシ)の凸凹コンビが、反発し合いながらも互いを認め合い、国境を越えた熱い友情で結ばれるまでの過程を、時にコミカルに時にシリアスに描いたバディ・ムービー。

バディ・ムービーの傑作である【リーサル・ウェポン】(1987年)と【ブラック・レイン】(1989年)に挟まれて影が薄い本作(1988年)ですが、オープニングのマッチョオッパイフンドシタイガーサウナをはじめ、「今夜暇かい?」とナンパするジェームズ・ベルーシを「クソして寝な!」と一喝する女、サングラスを外すと白目のシカゴの犯罪組織のボス、オーバーキルで蜂の巣にされる看護婦に女装したロシアン・マフィアのボスの手下、バス対バスのチキンレースなど、みどころ盛り沢山。インコを飼っている事を馬鹿にされて熱くなったり、間違ったミランダ警告をしてから浮浪者をぶん殴るお茶目なシュワちゃんも要チェックです。

警察署長の腰巾着を演じた【マトリックス】のローレンス・フィッシュバーンやロシアン・マフィアのボスの女を演じた【ショーガール】のジーナ・ガーションをもっと活かせていたらもっと良い作品になっていたと思います。だって【ブラック・レイン】はメイン・プロットはおろかサブ・プロットも本作のパクリなのだから…

もちろん、シュワちゃん公認の吹替声優・玄田哲章の名言が楽しめる日本語吹替版での鑑賞がオススメです。

※本作のレビューでやってはいけない事。エナジードリンク【レッドブル】との絡み。