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麻雀放浪記のMasatakaのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記(1984年製作の映画)
3.7
伝説の雀士「坊や哲」の映画ということで、ハードボイルドな物語を期待していたら、真田広之がナヨナヨした美青年みたいに演じていたのでちょっとがっかりした。しかしこの映画でハードボイルドだったのは鹿賀丈史演じる「ドサ健」だった。
白黒でしかも戦後間もない時代を描いているため、例えば「洲崎パラダイス赤信号」(1956)と同じ時代の映画だと言われても信じそうなくらい、その時代の雰囲気が出ているのが良かった。

ドサ健が、カタギの仕事をする人に向かって言う台詞が印象的。
"家付きメシ付きの一生を人生だと思ってんだろ?そんな保険のおかげでこの女が自分の女か他人の女か見分けもつかねぇようになってんだよ、てめぇらに出来るのは長生きだけだ、クソ垂れて我慢して生きてるだけだ"
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